外は明るくなってきた。
今日の天気は良いかな?
あ。雨か。
歌を歌い、コーヒーを飲んで、トイレに行き、タバコを吸って、歌を歌う。
そろそろ風呂に入って、今日は下道で仕事に行ってみようかな?
今日、心療内科に行くことをメールでさっき送った。
は~眠くなれば早く帰ることもできるだろう。
決して楽しくて笑っていわけじゃないと思う。
廊下を飛び跳ねていても、良いことがあったわけじゃないと思う。
さて、どんなテンションで1日を過ごすのか。
最近実の無い内容ばかりなのは、日報にしたい内容が出てこないから。
いや、あるんだろうけど出したくなかったって感じかな?
そうそう、この間…金曜の話。
ちょっとションボリするようなことがあったんだっけ。
午後から中尾さん、五十嵐さん、新人さんが会議室で話し合いをしていて、共同研究の件かもしれない。
まぁ私の知ったことではないんだけど、ドアも開いていてあんまり真剣そうでもなくて、マッタリしている。
私は一人で実験を進めていて、中尾さんにシークエンス配列のデータをもらいたかったんだけど…。
結局中尾さんに話しかけることなく夜中になり、シークエンス解析のデータを開いていると「○○の配列データ送ったよ」と。
もうあと5分で23:00ですが、これから照合しろと…。
いいですよ。やりますよ。
そういえば、先週火曜に下田・山根にご飯に誘われて「働きすぎ!!早く帰らないと!」と言われていた。
何故よそのラボの2人から「早く帰れ」と言われなきゃいけないのか分からなかったが、もう早く帰るっていう行動が無駄に思えてくる。
さらに水曜日、魚会議が14:00から17:00に変更されて時間は21:20。
帰り際の新人さんが私のデスクに寄り「まだ帰らないのですか?」と聞いてきた。
愚問です。まだやらなきゃいけない作業があるんですよ。
しかも、その間にできるin situのプロトコルを更新して実験してなかったんだし、私の1日はこれからというのに。
新人さんは「いつも何時に帰っているんですか?」とさらに聞いてきた。
23:00前に帰ることは無いよ。いつしか、中尾さんもそばにいた。
「だって、先生から中尾さんに新しい実験の計画が夕方にきて、それが夜私のところにくるんだもん。」
中尾さんは「今日しなくていいよっていってるじゃ~ん。」と返してきたが、「次の日に作業を始めると、土曜に来なきゃいけないような作業だったりするじゃないですか。そうじゃなきゃ、来週までやらないで放置か。で、先生にまだできないのか!って怒られるんですよ?で、その週のうちにきりのいいように作業するとなると、結局その日に夜中まで残ってるっていうパターンですよ。」
はい愚痴った私!!
新人さんに「院生みたいですね。」と言われ、もう帰るように促した。
院生ってそんな感じなのか?私は大学未経験だから良く知らないんだけど。
先週中に中尾さんに心療内科に行く話しはできなかった。
楽しく実験してるよ。
魚だって、卵超たくさん産んでくれて嬉しいよ。
夜中まで実験しているのは嫌いじゃないよ。
ちょっと朝起きるのが辛い日もあるけど、ネコ♂が起こしてくれるよ。
でも川田先生から「病院に行きなさい」と言われたときに、自分の感情が良く分からなくなった。
表現もし難いような、ナイフが胸に刺さったような、低く重い衝撃波を受けたような…。
私に「病院に行け」はタブーだよ。
そんなの分かってるよ!!病院に行く前にナデシコさんにならなきゃいけなかったじゃない!!
データを早く出せって言うのは先生じゃないか!!まだ出ないのか!!って言うのは先生じゃないか!!
あぁダメだ。感情が不安定になってきた。
社長出勤もいいところ。
オフィスどころか、トイレにも行かず実験室でずっとin situしてたわけですよ。
まぁ途中中尾さんと今後についての話をしてたけど。
18:00頃
ようやくトイレチャンスがめぐってきた!
トイレは、オフィスと実験室の間にあって、オフィスの入り口には在席マグネットがある。
私のマグネットの上に!先生の呼び出しマグネットが!!
もう、トイレで灰になったジョーですよ。
まだ実験中で呼び出しに耐えられるほどの時間ができないので、そのまま実験室に戻った。
18:45頃
しばらくすると先生から「契約書類にハンコを押してもらいたいから、時間が出来たら来るように。」と直々に声をかけられた。
普通の口調だったが、怖ぇ~~~~~~~
10分ほど時間が出来たので、まずはメールチェックをしにデスクに行った。
17:00 皆様、ハンコを持って至急来てください。
17:15 皆様、ハンコを持って大至急来てください。
現在、19:15…殺される…
ハンコを持って先生の部屋に行くと、契約書類を渡された。
金額と、内容を確認してサインとハンコを押す。
ハンコに「は~」と息を吹きかけると、先生から「朱肉あるで!」と言われた。
(いや、ハンコケースにもありますけど、寒いから温めて押しやすいようにしようと思って…)声にならなかった心の声
私:「あ、温めて…」
川:「反対に押したらアカンよ。」
私:「???」
川:「後ろ側ってこと。」
私:「! そ、そんなことしません…」
川:「横に押してもアカンよ。魚拓やないねん。」
私:「…しゅ、朱肉に入りませんよ。」
ノリノリだよ~!
マグネットが付いていたことを尋ねるとこの事だったらしく、あっさりと外してよい許可が出た。
今日遅く来たことじゃないんだ…。
緊張して部屋に入ったのに先生からギャグ連発で、どう受け止めていいのか戸惑った。
なんで、そんなに機嫌が良いの????
大事な契約の書類に、「あ。側面押しちゃいました!」なんてギャグはかませませんよ!!
最近は先生の機嫌日記みたくなってるのが悲しい。