あれ?この間、布団の中で携帯から送信したと思った日報がアップされてない。
送信記録も無かったから、誤って消したかな?
とりあえず、『撃沈』という1言で終わり。
いきなり変な魚のデータをまとめろと言われても、報告方法もあやふやなままディスカッションとなってしまったことが敗因だと思った。
緊張と知識と常識不足を痛感した。
先生だけあって、私のよく分からない説明を逆に説明返された。
すみません…。
せっかく用意したコンフォーカル画像も無駄に終わり、自分は一体何をしていたんだか…と思った。
軽いノリで「変なのがいた」と言うのはやめよう…と思った。別に報告をしないでおこうという意味ではなく、自分の中でまとまって、それを中尾さんやナデシコさんに報告したあとに。ということ。
紙が無駄。時間が無駄。と言われて、返す言葉が無い。ただ謝った。
まだ1ヵ月半で、試用期間みたいな私に今回の「変な魚」は大きな山だった。杖も非常食も防寒着も地図さへも持たずに山に登ったと言える。登山に必要な装備が軽すぎたのと、山をしらな過ぎた。
火曜にも言われていたんだけど、「期待していないから」とまた言われた。本当に期待されてないわけではない。まだ1,2ヶ月で完璧な作業と業績がでるとは思っていない。の言い回しなだけである。ちゃんとそう説明された。ただ、ちょっとでも前進しているなら良い。と。
分かっているつもりでいたが、かなりゲンナリして先生の部屋を後にした。
まだラージプレップの続きが残っていたので、実験台に戻ると中尾さんがいた。
無言で作業を続ける私。
今までとは違う自分をここで創ること。ルーチンワークの1つを担うのではなく、自らが全ての工程をこなし、結果を手にすること。その結果に論文発表をする。
先生から「期待できるようになった。」と言われるようになるために、今回のディスカッションも大きな肥しになった。まだ中尾さん、ナデシコさんの金魚のフンでしかないが、先生の「期待していない。」という評価に早く変化を見せてやりたい!と思った。
世間的にまだ大卒よりも扱いの低い専門卒である私。鬱で休職までした私。再発のリスクもあるのに何か理由があって、ここに置いて貰っているはず。
このラボを選んだ理由を思い出しながら、私の中の小さい火があることを再確認した。
次こそは、完璧な装備で山に挑める!
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