お昼に伯父宅へ行ってきたら、部屋が散らかっていて、ボーっとテレビを見ている伯父がいた。
フェレットは生きていたが、アバラが浮き、腰から下は力が入らず、後ろ足はかろうじて動く程度だった。
水も餌も無く、ケージの底は糞尿で汚れていた状態だった。
なんて可哀相な思いをさせてしまっていたんだ!!!
家の中は衣類や新聞が広がっていて、台所は現れていない食器、酒パック、コンビニ弁当などがシンク内に積まれていた。
母は部屋を、私はお風呂場でケージを洗っている間、伯父は庭の水遣りをしていた。
新聞は2種類もとっていて、ガスは止められてカセットコンロで生活をしていたようだ。
母は伯父が言うことに対して、すべて怒鳴って言い返している。そんなことは無駄なのに…。
本人にまだ
「ちょっとおかしいかもな。」と自覚がある場合に、「頭がおかしい!」とか、「間違ったことを言っている!」とかは言っちゃいけない!!
症状を把握するためにも、相手言うことすべてを聞くべきである!!
頭ごなしに現実を分からせようとしたって、もう伯父の頭の中は別の記憶が出来上がっていて、抜け落ちているところは思い出しようが無いんだから。
伯父がどの程度の記憶があるのかを確かめないまま、母は部屋を掃除するだけして、帰ると言い出した。
私はフェレットを綺麗になったケージに戻し、伯父に
「暑くなったから、フェレットはうちにつれて帰るね。今まで面倒見てくれててありがとう。近々また来るからね。」と声をかけたが、伯父は
「あぁ分かった。ありがとうな…」と私の顔も見ず、うつろに答えただけだった。
伯父は私が分かっているのだろうか。すでに私が誰だか分からなくなって、適当に返事を返しただけではないのだろうか…。そんな不安の残る返事だった。
レンジで温めるだけの食事。
山のようなプラスチックトレイのゴミ。
焼酎のパック。
心臓病、神経痛、糖尿病を患っている人が食べる食事ではない。
生活保護費もどれだけもらっているかも分からないし、年金生活が出来るような仕事に就いたことも無いだろう。
日曜の午後だったこともあり、病院に連れて行くことはできないだろうと思っていたが、何より母の機嫌も悪かった。
いや、兄妹であればこそ現実を受け入れられにくいと思うし、身内であるが為に強い言い方になる。
検査をしてみなければ分からないが、60歳そこそこの伯父まで一緒に生活をするとなれば、ますます金銭的にも苦しくなる。
祖母もここ数日、脚が痛いと言って部屋を四つん這いで歩く。
痛くたって、立たなきゃ動けなくなるよ。
これからどうなるんだろう。
不安なのは、母も同じだと思う。
結局寝れなかった。
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