私の実験台の隣にある-30度の冷凍庫は、断熱材がヘタっていて外側に霜がついて融ける。だから、私の床は水溜りができる。
お盆前に中尾さんに相談して今日に至るわけだが、冷凍庫を常温に戻して修理されるため、中身を出さなければならない。
どこへ…?
絶対に融かしてはならない抗体類を移動させるためにラボ内のあちこちの冷凍庫を整理することになった。
殆ど何も入っていない冷凍庫を発見した!!
去っていった人のサンプルが入っていた冷凍庫なんだけど、誰も開けることの無い開かずの冷凍庫になっていた。(何て無駄な…)
その冷凍庫は中に引き出しが「大5杯+小1杯」あるんだけど、大2杯が余裕でカラになるほどスカスカ。
いや、実際はスカスカなんてもんじゃなかった。
最上段は霜と一体化して、引き出しが全く出てこなかった。
本当に一体化していて、出したときは霜が大量に入っていた。
どんだけ霜を大切に保管しておいたんじゃ!!!
力仕事は中尾さんに任せて、私は取れた霜をシンクへ運んで溶かしていた。
春先のオホーツクを彷彿させるほど、シンク内は大きな霜で埋まっていた。
他の段の霜もまた強力で、「開けなくても霜は育つ」と言うことを実感した。いや、開けていたほうが引き出しの出し入れもするから霜が育たないのか。
開かずの冷凍庫と同じ冷凍庫も明日霜取りの予定だけど、これも特定の引き出ししか開けないから最上段は一体化が進みつつある。
いつになったら、私の横の冷凍庫から中身が出せるんだろうか…。
中尾さん。中身を移動する前に、修理の日程を聞いてくださいよ…。
それにしても、1m×1m×1.7mくらいの1ドア冷凍庫に、どんだけエッペン箱が詰まっているんだろうか…。
扉を開けて見ていると怖ろしい…怖ろしすぎて、寒気が…
←重要
明日もどこかの霜を見つけては砕く、中尾ととみぃの霜取り行脚はつづく…
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