あれから渋々デスクに向かい、フォトショをしていると中尾さんがやってきた。
月末に魚メンバーにメールで添付している月間報告を手に、赤ペンで修正されている。
月末は中尾さんが忙しそうにしていたので、あまりチェックを受けずに添付したからかな?
中「これは変異体なんだけど、そもそも変異体をつかっているから『その中の投射に異常のある変異体』と付け加えておいて。」
私「そうですね!ちょっと説明がたりませんでした。」
いくつかの赤ペンを指摘され、一旦は席に戻った中尾さんが笑顔で帰ってきた。
中「そうそう!先月の魚会議で提出したin situのプロトコルなんだけど、試薬調整のページある?」
私「コレですか?」(エクセルを立ち上げる)
中「ブロッキングDNAとして、スパム使うところがあるでしょ?」
私「はい…」
中「その単語SPAMじゃなくて、SPERMだからね!」
私「あ。ほんとだ。でも、ブロッキングするってことはお邪魔で無意味なDNAってことじゃないんですか?」
中「違う違う!!Spermは精子だから!」
私「うそ~~~~ん!!ニシンのDNAだとしかナデシコさんから聞いてないですよ~!」
もう、居室を巻き込んでの大騒ぎ!SPAM=邪魔者か。Sperm=精子か。そして、SPAM(肉)とSPAMメールの関連性は!?
ここで、中尾さんはデスクに戻ってSPAMの検索を始める。
中「SPAMは商品名だった!」(意気揚々)
私「SPAMは邪魔者だから、迷惑メールの意味でもあるはずです!」(ちょっと忘れ気味)
その後、トイレから帰ってきた私に中尾さんは
「レストランにSPAMしかメニューに無くて…(後略)」
ほれ~。学生時代に聞いたことがあったはずだよ~。
居室はSPAMを食べたことがあるか、ないか。との話に移行しつつあった。
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