今朝、川田先生に呼ばれた。緊張して手に汗をかいていた。
1つ目は勤務表のこと。
「残業しすぎ。」今月はすでに提出してしまったので仕方が無いと言われたが、仕事は早く切り上げて帰りなさい。と言われた。
ごめんなさい。
2つ目は変な魚のデータ。
月曜に話を聞いてから何日経っているんだ。と言われた。先生は早く見てみたいらしい。
中尾さんに聞いたら、ちゃんとした報告書のように系統・染色方法・コンフォーカル画像とディスカッションできるように持って行くといいよ。と言われたので、準備をしているところだったが、そんなにお待ちかねだとは露とも思っていなかった。
しかも、画像はフォトショップで見やすく加工しなければならず、実はフォトショをちゃんと使ったことが無い。
前回月間報告で、ナデシコさんのテンプレートを使って、教わりながら簡単画像を載せただけであった。
手のひらがびっしょりになった。
今日はあまり時間があるとは言えない日だったので、変な魚のデータにいつ取りかかろうか悩んだ。
まずはパソコンを共有化から始まる。
macの共有化…遠い遠い記憶の糸をたどって、なんとか出来た。
お昼過ぎにラボで購入したい高額機器のデモがあったので、ちょっと見た。
内心、先生のことが気になって、コンフォに篭った。
PCを立ち上げて、5枚ごとにスタックした画像を端から作り、フォルダに突っ込んでいった。
夕方辺りに、中尾さんが「シークエンスの結果どう?」と聞かれた。先生に呼ばれる前にシークエンス依頼をだしておいたのだった。
サイトをチェックすると、結果が出ていた。
ウネウネした波形をプリントアウトし、制限酵素サイトがどうの、コドンがどうの…と黙々と配列を探していた。
シークエンス結果の良いものを、明日ラージプレップすることになっていたので、早く終わらせて変な魚の報告書に取りかかりたかった。
私が黙って作業しているので、中尾さんが声をかけてきた。
思い出したかのように、20コドン分の配列を聞いたり、配列の途中の特定の場所だけ、波形が乱れていることなど質問をたくさんした。
それと、先生が変な魚のデータを待っていることも…。
もう19時を回っていた。
先生の「早く帰りなさい」と、「データを出しなさい」がグルグルしていて、焦るばかり…。
シークエンス解析もまだ途中だし、スタック画像も加工してない…。
中尾さんに「先生に早くデータ見せろって言われて、スタックだけしてきました…」と言うと、「えぇ!?待ってるの!?全部スタックした画像だけ見せて、詳細は後でだしま~す。って言えばいいんだよ」と言った。
中尾さんが驚いたのは、私がデータを出して無いからではなく、先生が期待してる雰囲気だったことにである。
そんなんじゃ許されない感じだったし、私だってそんなに期待されてるデータだとは思ってなかったよ~~~
データは今日中に出来ないことを、恐る恐る先生に報告しに行った。
あっさりOKしてくれたが、そのあっさり感が逆に「絶対明日出せ」と言っているように思えた。いや、間違いないだろう。
再びシークエンス解析をしにデスクに戻ったが、「こんな時間まで作業をしている自分に能力が無いのか?」と思った。
まだ、トランスジーンも中尾さんに聞きながら作業しているし、コンフォーカルだって、画像を取り込む以外の使い方を知らない。
まだ1人で作業できるものが無いのはダメ?
私だって、他の作業があるのに変な魚のデータを作成するのは時間外になるよ。中尾さんにどうやって分かりやすくまとめるかを聞いたりもしていたよ。
忘れてたわけじゃない!逆に毎日気になっているくらいだよ!!
そう考えると、鼻がキューンと痛くなった。
ラボを出たのは22:30
なんだかんだで、結局遅くなるんだよ。
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