昨晩、日報を書いた後に部屋に戻ろうとすると、祖母の部屋から何か聞こえてくる…
トイレに起きてきたのかと思っていると、
「なんだか、うんまいものでも食いたいな~」
エエッ!?
どうしたもんか!と部屋を覗くと、寝言だった。
その後、何かゴニョゴニョ言っていたが、よく聞き取れずそれで終わった。
ゴメンヨお婆ちゃん…美味しいもの食べさせてあげるからね…
そして今日、昨晩の寝言を引きずりながら祖母に朝食と昼食を出した。
朝はメニューが思いつかず、菓子パンだったけど、冷蔵庫に残り物の鶏のから揚げがあったので、昼食は親子丼にすることにした。
タマネギを丸々1個使い、から揚げは食べやすいように小さく切った。
最後にとき卵でとじてご飯に乗せた。
ちょっと塩気の足りないタマネギの甘さのある親子丼になったのを気にしながら、祖母に「ちょっと甘くなっちゃったけど、味はどう?」と聞いた。
祖母は「ちょうどいい。美味しい。」と言ってくれた。
そうかそうか。でも、本当に美味しいと思ってくれてるのだろうか…
と心配になったが、祖母も文句を言うときは言うので、素直に受け取ったほうがよさそうだ。
夕方は病院へ行き、母から夕飯は太巻寿司だとメールが入った。
あぁ…寿司なら美味しいだろう…
そんなことを考えながら、夕飯もつつがなく済んだ。
祖母が寝た後、母と料理番組を観ていて、私は美味しそうな料理を見てヨダレが…
そのとき、思い切って母に昨晩の寝言のことを言ってみると
「あ~それは、昔っから言ってるよ。寝言でも言ってたんかい」
とあっさり流されてしまった。
私があんなに気にしてたのに、そんなもんなのか…
祖母くらいになると、やはり戦争を体験して辛い生活だったはずである。
私にはわからない生活をしていると、「なんだか~…」のようなことも口を突いてでてくるのかも知れない。
祖母孝行も何か考えなければ…と思った1日だった。