夕方相手の秘書さんから電話をもらいました。
秘「あの…とみぃさんどこか決まりましたか…?」
私「いいえ。」
秘「先生が出張から帰ってきたばかりで、選考が滞ってるんです。」
私「そうですか。」
秘「皆さんが他も受けていたら…とおっしゃっていたので、確認をと思いまして…」
私「いえ、忙しかったのでそちらだけです。」
秘「そうですか。」
私「どれくらい書類を受けたのですか?」
秘「もう一人いて、私には分からないのですが、スキル面で迷われているようで…。」
私「そうですか。」
秘「ラボは明日までですよね…?」
私「はい。」
秘「7月からはご自宅にいらっしゃいますか?」
私「はい。」
秘「1日以後にご自宅に連絡という形でも…。申し訳ありません。」
私「はい。」
秘「私は先に面接された、とみぃさんが有力な感じなんですけど…」
私「そうですか、ありがとうございます。」
そんな感じ。
オフィスで電話をとったのもあるけど、私も声は小さい方でも無いから、皆に聞こえていただろう。
しかも、私のテンションも高くは無かったし…。内定したわけではなさそうと想像がつくよね。
秘書さんの印象だけで決め手になるわけでも無いし、またストレスフルな日が延びた。
「夕飯(食堂)行こうよ!」といつも愛妻弁当ある中尾さんが言ってきた。
なんスカ。慰めですか?
私、15時半にカップ麺食って腹減ってないんスけど。
さっき、矢島君とペコさんにも誘われたけど断ったんですけど。
「亀田君も行くって!デザートだけでもさ~。」
はいはい。
悪態つきながら、あしどり重く食堂へ…。
話せと、さっきの電話を話せと。
険しい崖道無職道が、歩きやすいアスファルトに舗装されてますよ。
代わりに転職道が足幅崖道になりましたけど、何か?あぁ何か!?
仕切に「酪農どうなの?」「住み込みなら念願の一人暮らしでしょ!」と押せ押せ!!
いや、内定結果が延びただけで、まだ本格的な無職じゃありませんから。
そこは要注意でしょ!!
夢見る少女じゃいられないんスよ!!
そうです。職務規定に則ってクビになったのは私です。
それがさらに条件が厳しい、Newジャンルのラボへ移ろうとしているんですよ?
えぇそうです!クビになったのは私のせいですよ!
喜んで転職じゃあありませんよ!
ウキウキ酪農薦めてくれんなよ!!
足枷無職3人がいるんだよ!!
コンクリ詰めて日本海溝に沈めたいよ!!
データ整理終わらねぇよ!!
PR